日本発シーズの国際展開を促進するために、海外機関とのネットワーク構築を進めております。その一環として、The International Clinical Trial Center Network (ICN) やThe Clinical Research Initiative for Global Health (CRIGH)の活動に参加しています。
The International Clinical Trial Center Network (ICN) は世界各地域のトップレベルの質を有する先端医療研究開発機構のネットワーク機関であり、米国、英国、ドイツ、トルコ、スイス、シンガポール、中国および日本から、中心的な役割を果たしている先端医療研究開発機構が参加して、2015年9月に設立され、臨床研究の国際展開の際の相互協力や種々の情報提供、支援サービス提供(無料、有料)を目的としています。
CRIGHは、2017年1月に正式に発足した。患者、医療従事者、および保健システムの利益のための臨床試験に関する国際協力のための支援構造としての役割を果たすことを目指しています。参加国における臨床試験プログラムの最適化、臨床試験に関する世界標準の開発、革新的方法論と技術の採用の推進、世界的な健康問題に迅速かつ効率的に対応するための制度能力の向上を目指しています。
現在まで、14の組織が加盟している。オブザーバーとして、WHOとOECDが参加しています。事務局をECRINとNIHが担当しています。
日本からは、大阪大学、国立がん研究センター、ARO協議会が参加しています。
CRIGHには6つのプロジェクトが含まれています。
Project 1
インフラストラクチャと資金調達:高品質で相互運用可能な臨床試験ユニット(CTU)のネットワークを開発し、独立した国際試験のための追加資金を促進する。
Project 2
グローバルなコアコンピテンシー:研究者と臨床研究専門家のための教育、訓練、キャリアの調和を促進する。
Project 3
研究倫理:研究倫理委員会の間で質、一貫性、訓練を促進する。
Project 4
患者の関与:試験参加者および試験設計者としての患者の関与を促進する。
Project 5
比較効果研究と社会経済的影響:治療戦略の効率的な比較のための方法論の推進、証拠の医学的、社会的および経済的影響の評価。
Project 6
データシェアリング、ECRINデータセンター認証
http://ecrin.org/projects/crigh